わくわくの東ゲート入場
「ふふふっ♪地図があれば完璧。」と余裕しゃくしゃくで東ゲートを目指す。
夢洲駐車場から東ゲートまでの約320mの距離とはどんなものかと、、、
!!!
チャチャチャ〜ン、チャチャチャ〜ン、チャチャチャチャン♪
運動会でよく聴いたあの音楽、
「クシコス・ポスト」が脳内でなっている。
もしも、最初の計画通り、館内で車椅子を借りることを当てにして、「おばあ」を歩行器で連れてきてしまっていたら、、、
間違いなく、障害物競争になっていただろう。
「おばあ」の自宅ベッドからデイサービスの車に乗り込むまでの数十倍はあるだろう距離は、東ゲート横のアクセシビリティセンターで車椅子を拝借するまでの全長320mコース。
だが、今日は車椅子持参済みなので、余裕がある。
歩行器であれば、巧みなハンドルブレーキ必須の転倒事故誘惑コースも、
車椅子のお陰で、軽やかな入場ができるだろう。
東ゲートは駐車場から横断歩道を挟んだ向かい側にある。
駐車場は会場よりも少し高台にあるため、スロープで下る必要があったのだ!
地図ではスロープとは気づけず、平坦な道だと思い込んでいたから驚いた!
歩行器であれば、膝負担大の下りスロープ。
今日は車椅子だからと、まだまだ余裕。スロープを下り始めるまでは、、、
スロープに差し掛かった瞬間、
!!!!!
「おばあ」の体重が私の膝にくるではないか!!!
車椅子補助初心者の私には、40kgあるかないかの「おばあ」の体重は重く、スロープは長く、勾配はきつく感じたのだ。
下りの車椅子は想像以上に、膝に、前に引っ張られるということを初めて知った。
万博のみならず、歩行器の外出は安易に考えてはいけないと思った。
ちなみに駐車場の側にはトイレがある。
バリアフリートイレが完備されているので、車椅子はもちろん、安心して利用できる。
お手洗いはここで済ませておく方がよいだろう。
難関スロープを抜け、横断歩道を渡る。
その先の通路を進み、トンネルを抜けると広がるのは、
東ゲートだ!
たくさんの国旗が風でなびいている。
国旗が並んでいるだけでテンションが上がる。
写真を撮りつつ、国旗を見回しながら右手を歩いて行くと、夢洲駅の入り口にたどり着いた。
13時過ぎていたためか、東もゲートも空いているように見えた。
車椅子マークのゲート前にスタッフさんがいたので、確認すると、無事に専用ゲートを利用させてもらうことができた。
バリアフリー専用ゲートは1番右端だ。
もうこの時間帯だと、専用ゲートは再入場の人の方が多かった。
皆、慣れたように入場していく。
瓶や缶は禁止。
マイボトルを持ってきた。
マイボトルも中身確認のため、全てひと口ずつ飲まなければいけなかった。
本当に厳重だ。
「リポビタンD」
念のため、「おばあ」の荷物を確認しておいてよかった。
「おばあ」の元気の源、リポビタンDは“瓶”だからだ。
鞄に入っていたので、それだけは車にこっそり置いておいた。

無事入場!
ただいまの時刻、13時30分。
入り口すぐのミャクミャクの遠目ショットや下からのアングルで大屋根リングと撮影。
色んなYouTuberさんが言っていた通り、想像以上のサイズで迫力があった。
一周2㎞もあるらしい。
早速、東ゲートすぐの大屋根リング下のベンチで持参した軽い昼食を食べた。
「おばあ」はカステラが気にいったようで、自ら「もう1個ちょうだい。」と食べていた。
口に合ったようだ。
「おばあ」は疲れると食べなくなる。
案の定、「卵焼きもおにぎりもいらない。」と言い、食べなかった。
困った「おばあ」だ。
とは言え、私も疲れたら食べないタチなので、遺伝だ。
きっと自分も将来、困ったおばあになるのだろう。
それを見越し、寝不足になりつつ作ったカステラなので、よく食べてくれると嬉しくはある。
夫は会場景色を眺めながら、黙々と美味しそうに食べている。
私は食べるよりも栄養補給感覚で口に詰め込みつつ、当日予約に挑戦。
だが、全く予がができない。
表示は△なのに、3名分の枠は空いていないようで、エラー表示が出る。
せっかく会場にいるのに、携帯ばかり見ていること自体がもったいない気がしたので、当日予約はしないことにした。
もう既に疲労感ありだが、一息つけた。
突然始まる持久走
13時45分。
そろそろ予約のパビリオンへ。
PASONA NATUREVERSEは14時からだ。
地図はアプリを使えば迷わないと聞いていたので、移動開始。
目的地まで12分の表示。
、、、12分?!
ここは東ゲート入り口すぐのベンチだ。
ここはどこ?
ん?すぐそこじゃない!!?
目的のPASONA NATUREVERSEは西ゲート側だったのだ!
突如、PASONA NATUREVERSEまでの持久走が始まった!
「おばあ」の介助は夫に任せ、私は先に走り出す。
こんなことになるなんて、、、(汗)
地図を印刷したことに安心し、詰めが甘かった。
しかも、印刷した地図では細かなルートは分からず、用無しだ。
EXPO2025 Personal Agent携帯アプリを片手に猛ダッシュ。
自分の居場所がよく分かるので、道に迷いたくないなら使うべきだ。
いざ走るとなると、脳内音楽は無音状態。
運動会ソングは一切無し!
額には脂汗。
気持ちは、ただただ、全力疾走。
傍から見たら、ほぼ競歩。
心臓バクバク、体力無し。
無音、無心でPASONA NATUREVERSEへ。
ピッタリ時刻でギリ到着。
振り向き、「おばあ」たちを確認すると、すぐ後ろに着いていた。
私はヘロヘロ、半泣きで、優雅に「おばあ」は笑みを浮かべている。
「間にあったなぁ!」
こちらは返す言葉なく、ぜぇぜぇだ。
介助交代、すぐさま、予約済み専用レーンへ並ぶ。
ここで夫とは、しばしのお別れ。
車椅子利用者がいる家族の予約の取り方は正直よく分からなかった。
PASONA NATUREVERSEの車椅子専用予約枠では全員分を予約するわけではなく、車椅子の人を予約すると介助者1名が同行できるシステムだった。
夫の分の一般枠を押さえようにも、同じ時間帯は空いていなかったので、一緒には入れず、別行動というわけだ。
「おばあ」のための万博旅。
何はともあれ、無事に予約済み専用レーンへ入った。
並びだして5分程で中に入ることができた。
中は神秘的な空間が広がっていた。
入ってすぐは世界観が分からなかったが、心配しなくても大丈夫。
少し進むと映像が説明してくれる。
さらに進むと、噂の「IPS心筋シート」とご対面。
私とは違う、穏やかな動きだ。
少し高い位置にあったので、車椅子からは見えにくそうだったが、本人が見えていると言っているので、よしとする。
慌ただしくも、初めてのパビリオン体験で嬉しくなった。
「おばあ」も楽しそうでハイになる。
PASONA NATUREVERSEを出る頃には、走ったことはすっかり忘れていたが、次のカウントダウンが迫っている。
次のパビリオンは15時予約。あと20分しかない。急がねば。
さっきはよく15分で東ゲートから西ゲート側まで移動できたなと、思い出すだけで動悸がする。
何度も言うが、想像以上に会場は広い。
紙の地図ではすぐそこに見えても、結構な距離があるので、
「EXPO2025 Personal Agent携帯アプリ」を利用した方が、迷わずにたどり着くことができるはずだ。

夫をキャッチして、すぐさま、アラブ首長国連邦へ。
アプリを使い、数分前に到着できた。
もう紙の地図は見てもいない、リュックにしまいこんだ。
アラブ首長国連邦は予約なくとも、比較的スムーズに入れそうだ。
予約済みを伝えるも、一般入場と特に分けている様子はない。
涼しい。ウッディな香りが広がる。
地面から天井まで太いナツメヤシの柱が何十本も立っている。
中は展示物を自由に回るスタイルだ。
ゆったりとした時間が流れる空間に癒された。
奥では機織り体験ができるようだ。
「おばあ」に機織り体験する?と聞くと、
「昔、嫌ほどしたからいらんわ!万博来てまで、機織りしたない!」と言われたので、出ることにした。
深くは聞かなかったが、戦時中は「おばあ」も機織りしていたのだろう。
夫はラクダのミルクに気を取られ、長い行列を眺めていた。
夫の期待に応え、なが~い行列に並んでもらった(笑)
その間に「おばあ」と大屋根リングに登ることにした。
【次回のひとりごと】
ラクダのミルクなんかいらんわ!
大屋根リングもアトラクション。
猫に手を振る「おばあ」はかわいい(笑)
コメント